〈ヴィンテージ食器についての注意事項〉
ヴィンテージ食器は長年大切に残されてきた品です。製造時のロスや時代経過の傷、使用による傷がある事が前提ですので、何卒ご理解下さいますようお願いします。
・ユーズド品です
現行品のように見えても、半世紀以上も前に作られたヴィンテージ・ユーズド品です。一度流通しているため新品はなく全てが中古です。
・個体差について
当時の製造技術は現在と異なるため、同じ品であっても個体差があります。戦前戦後の製造の技術水準が現代と違う事をご理解下さい。
・製造時の出荷水準
製造販売元による当時の出荷基準により検品・出荷されたものです。現代の検品水準とは異なり、また完璧な製品はありません。
・メーカー保証外
製造会社は既にない場合がほとんどで、全品メーカー保証外、中古インテリア雑貨扱いです。当時にはない現代のキッチン機器は破損の原因になります。
〈コンディションランク〉
★★★★★ SS 未使用同等の中古
Sの中でもさらに良い物。Mint+/Mint
★★★★★ S 未使用同等の中古
使用感がない。Mint
★★★★☆ A 美品中古
使用感少なく非常に綺麗で出荷時の状態に近い。保存傷などあり。ヒビ・カケなし。Near Mint/Excellent+
★★★★☆ AB 良品中古
非常に綺麗だがスレ傷など多少の使用感あり。ヒビ・カケなし。Excellent/Very Good
★★★☆☆ B 並の中古
経年どおりの使用感・傷だが使用可能。Very Good/Good
★★☆☆☆ C 難あり。
艶落ちや多くのスレ傷やチップがあるが使用可能。Poor
★☆☆☆☆ ジャンク
破損がある。Junk
〈コンディションに関わる用語説明〉

「劣化線」
「ストレスクラック」
ヒビと見分けづらいので注意!1mm以上の深さならヒビの可能性も
・経年劣化によってできたガラス表面上の薄い亀裂。衝撃によるヒビではなく見た目以外の問題はない。
・ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。
・特にサファイヤブルー製品に多い。
・ハンドル付け根やボトムの湾曲部分などストレスがかかりやすい部分に多くできる。

「ヘアーライン」
ガラスの練りムラ。ホワイト製品の場、ヒビと間違えやすい
・製造時のガラス練りムラによってできた線。
・ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。特にアイボリー製品に多い。
・ガラス表面に見えるものと見えないものがあり、見えない物は光にかざすとわかる。ヒビと間違えるケースもある。

「ホワイトスポット」
ガラスの練りムラによる白い点。
・ヘアーライン同様に製造時のガラス練りムラによってできたガラスのダマ。
・ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。特にアイボリー製品に多い。
・上部にある写真のサイズよりも小さな物が多く無数にある事もあるが見た目に影響するものではないため表記されない事が多い。
・ガラス表面に見えるものと見えないものがあり、見えない物は光にかざすとわかる。ヒビと間違えるケースもある。

「フレアバイト」
「フリーバイト」
ノミに噛まれたような跡という意味
・製造時にできたもの。鋳型から製品を外す際についた継ぎ目部分のバリ・ざらつき
・ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。特にホワイトDハンドルマグやスタッキングマグに多い。
・マグの飲み口付近やボトム、ハンドル付近、ディナープレートやソーサーの淵にできる。

「チップ」
「カケ」
衝撃によってできた破損
・物がぶつかったりするなどして出来る小さなカケ。
・ファイヤーキングのフィルビーサファイヤブルーに多く見られる。強度の高い耐熱系ミルクガラス等は少なめ。
・マグカップの飲み口(リム)や保存容器の蓋と容器が接触する部分に出来る事が多い。

「ヒビ」
「クラック」
衝撃によってできた割れ目
・物にぶつかったりするなどして出来る亀裂
・劣化線と混同されやすい。ヒビは深さがあるため光に照らしてチェックをする。1mmでも深さがあればヒビの可能性が高い。
・ジェーンレイカップやチャームカップなどハンドルが細いタイプのカップ付け根などによくある。

「金属痕」
金属がぶつかって出来た銀色の痕
・金属によってついた痕
・製造時に出来たもの、使用によって出来たものがある。写真右は使用によって出来た金属痕。
・製造時に出来た物は、比較的小さな黒い汚れのような物がつく。
・使用によってできたものには、鉄棚等の収納時にできたもの、鉄タワシなどで引っ掻いたような痕になる。

「着色」
製造時にできた色の付着など
・製造時にできた不純物等の焼付きによるもの。洗っても取れないため見た目に影響がでる。
・食べ物や飲み物によってについたシミ。多くは洗浄でとることができるが傷の細部に入り込んだものは取れない事がある。

「ツヤ落ち」
主に使用によってできたガラスのツヤ落ち
・長年の使用によるすれ傷の拡大、ハードな使用・間違った取扱いにより表面のツヤをなくしたもの。
・業務用など強力な食洗機使用を繰り返す事で小傷が全体に広がりツヤが落ちる。熱湯・冷水の交互使用、強力な洗剤・液体類に浸かったり、強力な水圧による影響。
・業務用のレストランウェアシリーズやDハンドルマグで多くみかける。